写真を素早く見比べて、そのまま現像・書き出しまで行えるデスクトップアプリ「FlyView」を公開しました。macOS(Apple Silicon)とWindows(64bit)に対応しています。
運動会やイベントで連写した何百枚ものRAWをカタログ型ソフトに取り込むと、読み込みとプレビュー生成だけでかなり待たされます。フォルダを開いた瞬間に写真をめくれて、必要なカットだけその場で手直しして書き出せるツールが欲しくて、Tauri v2(Rust + React)で自作しました。
できること
Finderやエクスプローラーからフォルダを開き、上下キーで写真を送りながら「採用」「除外」や星評価(★1〜5)、カラーラベルを付けて選別します。別ウィンドウのコンタクトシート(一覧グリッド)で並べて見比べることもできます。
選別を助ける機能として、ブレや後ピンを検出して「!」バッジを付けるピント評価と、連写や似た構図をまとめる類似グループ化(知覚ハッシュ / MobileNetV3 / DINOv2 / Exif条件)も入れました。
そのままアプリ内で露出、ホワイトバランス、コントラスト、彩度、角度補正(自動水平)、トリミングを調整し、JPEG / PNG / WebP / TIFF(8bit・16bit)で書き出せます。
主な特徴
- 高画素RAWの高速表示 一覧や切り替え時はRAWを毎回フルデコードせず、ファイル内部に埋め込まれたプレビューJPEGを直接抜き出して表示します。6,000万画素クラスのRAWでも待ち時間なくめくれます。キャッシュは上限(1GB)に合わせて自動で整理されます。
- Nikon純正SDK+LibRawによる現像 NikonのRAW(NEF / NRW)はNikon純正SDKでPicture ControlやアクティブD-ライティングを再現し、Canon CR3やSony ARWなど他社RAWはLibRaw(16bitリニア空間)で現像します。
- 元画像を書き換えない非破壊編集
調整内容や評価はすべて写真フォルダ内の
flyview/ディレクトリにJSONで保存し、元の画像データは変更しません。「採用を整理」で写真を別フォルダへ移動・コピーした際も編集データをそのまま引き継ぎます。 - Lightroomなど他ソフトとのXMP連携 星評価やカラーラベルはXMP形式で出力・共有でき、Adobe LightroomやBridge、Photo Mechanicなど普段使っているソフトへ引き継げます。
- オフラインで完結 写真データや編集内容が外部サーバーへ送信されることはありません。ネット接続のない場所でもすべての機能が使えます。
ダウンロードと起動時の注意
現在配布している v0.2.6 は未署名のプレビュー版のため、初回起動時にOSの警告が表示されます。
- macOS:「開発元が未確認」と出た場合は、アプリを右クリック(Control + クリック)→「開く」を選ぶか、「システム設定 > プライバシーとセキュリティ」の「このまま開く」を押してください。
- Windows:「Windows によって PC が保護されました」と出た場合は、「詳細情報」→「実行」を押してください。
インストーラーは FlyView 配布サイト からダウンロードできます。不具合や要望があれば、アプリ内の「ヘルプ > 問題を報告…」から送っていただけると助かります。